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クリティカルメタル2009 
商品番号:No.161 |
メーカー名:MERI/J|型番:No.161
インターネット価格 \10,000
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 一昨年、昨年に続き今年度も第3報としてクリティカルメタルを取り上げた。2008年半ばに世界的な金融危機の影響で、それまで高騰していた資源価格が暴落し需要も低迷するものが多かった。そのため資源危機は遠のいたという楽観論も出たが、2009年に入ると中国の需要回復を背景に、一部の金属は再び上昇を始めた。  そこで今報告ではまず最初にこの2年間の月平均価格の推移から、各金属価格に対する金融危機の影響を見てみた。その結果あまり金融危機の影響を受けなかった金属、影響は受けたがその後急速に回復している金属、影響を受けその後の回復が緩やかな金属と影響を受けた後回復傾向の見られない金属などに分けられることが分かった。最初の2グループに入った、Au, Agの貴金属やレアアース金属、Cu, Pb, Znなどのベースメタルは短期的にはクリティカルメタル化する可能性があると云える。その中でもAu, Cu, Pb, Znについては、ファンドの影響や資源量の関係から見たクリティカルメタル化の可能性についても検討した。  次いでクリティカルメタルに与える影響が大きいファンド、資源メジャー、中国のこの1年の動向とEUのクリティカルメタルについての取り組みについて報告する。金融危機後のファンドの動きやそれに対する監督機関の規制の動向はクリティカルメタルに与える影響は小さくないし、メジャーの影響力が高まり中国における需要の拡大にともなって特にFeやCuに大きな変化が出ている状況について触れる。EUのCritical Raw Materialリストの発表は昨年12月の予定が延期されたが、その選定方法や対策はわが国にも参考になると思われる。  昨年に引き続き最後にはAppendixとして、年平均金属価格や月平均価格、世界と日本の金属消費量についてデータを更新して一覧表にまとめた。