| 中国は2000年代に入っての経済成長により多くの金属資源を必要としたが、中国には銅やニッケル・コバルト等資源は少なく、これまで海外にこれらを求めている。今回は、中国の銅資源に対する海外への投資動向について、China Global Investment Trackerを用い全体的傾向を解析するとともに、ICSG、S&P等データ並びにJOGMECの情報を基に中国企業による世界への進出活動を取りまとめた。その結果、中国はアフリカ、特にDRコンゴやザンビア並びに南米のペルーに進出するとともに、先進国の多国籍非鉄企業の権益を確保して活動を活発化していることが分かった。また、これまで中国企業が確保した銅資源は、同国が必要とする量には程遠く、今後も積極的な活動が必要であることも分かった。これらの結果や考察に加え巻末には、DRコンゴをはじめとした25ヵ国における中国の国・地域別活動状況並びに紫金矿业集团股份有限公司など26社の中国企業別の海外における活動を、付帯資料として記した。 |