お問い合わせ
大分類一覧 > 報告書関連カテゴリ > 令和2年度報告書


カゴに入っている商品数: 0 点 金額: 0

世界の亜鉛リサイクルの動向 
商品番号:No.269 |
メーカー名:MERIJ|型番:No.269
インターネット価格 \10,000
  - 
個 

世界の亜鉛産業は2000年代に入っても、リーマンショックによる一時的な低迷はあったが、順調に成長を続けてきた。特に中国が経済発展を背景として急速に成長し、鉱石生産、地金生産、地金需要共に大きなシェアを有するまでとなった。 旺盛な需要に対して、供給サイドでは亜鉛鉱石の可採年数は半世紀以上前から20年前後を維持しているが、近年は徐々に減少傾向にある。従って今後、市場から回収したリサイクル原料をより有効に活用していくことを推進していかねばならない。亜鉛の最大需要先は亜鉛めっき鉄鋼材料であり、これをリサイクルする際に副産される粗酸化亜鉛が亜鉛製錬原料として活用することが重要である。電炉鋼生産時に発生する電炉ダストには約2割の亜鉛分が含まれているが、日本では電炉ダストの約3割が最終埋立処分され、リサイクルされていない。世界的にもまだ多くの未リサイクル電炉ダストが存在しており、これをリサイクル活用すべくメジャー企業が海外展開を図っている。日本の亜鉛製錬業ひいては非鉄製錬業を国内で存続させていくために、今後はSDGsの目標にも沿って、天然資源の需要を極力減らし、環境への悪影響を低減して、リサイクル原料を活用した事業展開を図っていかねばならない。 当研究所では、日本および世界における電炉ダストからの粗酸化亜鉛回収の動向を中心に調査し、日本における今後の亜鉛リサイクルの課題や提言も試みた。