お問い合わせ
大分類一覧 > 報告書関連カテゴリ > 平成27年度報告書


カゴに入っている商品数: 0 点 金額: 0

諸原料の買鉱契約比較 
商品番号:No.229 |
メーカー名:MERIJ|型番:No.229
インターネット価格 \10,000
  - 
個 

 非鉄金属の中で、最も市場規模の大きい銅精鉱の買鉱契約条件については、当研究所において、2009年に「銅精鉱の買鉱条件の基礎的考察」(No159)という報告書をとりまとめている。銅精鉱の買鉱契約は言うまでもなく売り手の鉱山側と買い手の製錬側との契約であり、両者が基礎素材を安定的に供給するという社会的な使命を果たすための基礎となる売買関係を維持するためのものである。したがって、こうした契約は、非鉄金属の資源開発という長期間にわたる事業で、投資回収に時間がかかり価格も常に大きく変動するという特性を踏まえて、売り手側と買い手側の双方が共存共栄を図れるような契約条件であることが望ましい。そして、売り手と買い手のフェアな契約関係の維持により、関係業界の健全な発展と基礎素材の安定供給が確保されることが重要である。  当研究所としては、こうした銅精鉱の買鉱条件の調査結果を踏まえ、銅以外の鉱種についても同様の調査を実施することによって契約条項等につき実態を把握・分析し、それらを比較検討することで、非鉄業界の取引やビジネスの改善に少しでも寄与できればと考えて、報告書としてとりまとめた。 具体的には、銅、亜鉛、鉛などベースメタルをはじめ、ニッケル、鉄鉱石、石炭など合計13種類の諸原料の契約条件を調査した。これら13種類の原材料は、形態別に、精鉱(銅、亜鉛、鉛)、鉱石(ニッケル、鉄、石炭、チタン)、中間品(ニッケル、コバルト、レアアース)、化成品(リチウム、アルミニウム)、地金(コバルト、アルミニウム、マグネシウム)の5つに分類される。これらは鉱種毎に市場規模や商慣習も異なることから単純に各契約条件を並べて比較できるものではないが、契約上何が重要視されているか、特徴はどういう点か、改善点は何か、といった諸点に留意しつつ各契約条件を比較した。 主な契約条項は、契約期間、契約数量、品質や不純物の取扱い、価格決定条件、支払い条件など重要な項目により構成されており、それぞれが歴史的や経済的な紆余曲折や特殊事情を経たりしつつ、その時々のビジネス環境を反映しながら特徴ある契約条件となっている。以上のような各契約条件につきそれぞれの特徴を比較した上で考察を行った。