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日本の伸銅業の国際競争力 
商品番号:No.217 |
メーカー名:MERIJ|型番:No.217
インターネット価格 \10,000
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 2006年、経済産業省と日本伸銅協会は日本の伸銅メーカー各社と共同で日本の伸銅品製造産業の現状分析を行っている。その後の環境変化、とくに中国の銅産業の急拡大等によって我が国の伸銅品の国際競争力がどのような変化を示しているか調査を行った。前回の対象と同じ、銅条、銅管、黄銅棒3品種について概説する。   銅条は半導体リードフレームなどの用途に極めて高い競争力を有していたが、現在も維持し続けているものと考えられる。銅条が使用される半導体面実装パッケージは最先端技術ではないものの、車載用において差別的な位置づけを持ち、最先端のエリアアレイに比べてパッケージコストが低廉であることから需要の逆転現象も認められる。ユーザーニーズに対する世界最高水準の品質を維持しており、新たな材料が認定されない環境の中、国内数社の材料が未だに支配的である。 銅管についてはこの10年で大きな変動が起きている。エアコン用銅管を中心に、2000年当時の生産量の半分近くに減少してきており、かつては大幅な輸出超過であったが、輸出が急激に低下し、2013年には始めて輸出入の関係が初めて逆転して輸入超過となった。高級機種を除くエアコンにおいて中国製銅管に対して価格競争力を失っている。黄銅棒については従来から海外の低価格品の攻勢に苦しんできたが、中国メーカーに比較してリサイクルシステムの厳格な適用によってコスト競争力を維持し、対環境性能の高い材料開発によって競争力を維持している。