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高純度金属の可能性 
商品番号:No.198 |
メーカー名:MERIJ|型番:No.198
インターネット価格 \10,000
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 昔は腐食されやすかったアルミニウムも、最近では耐食性に優れた金属に数えられる。これはアルミニウム製錬技術が向上して、不純物品位が下がりアルミニウム純度が上がったためである。また錆びやすいと思われている鉄も、同様に純度を上げれば空気中に放置してもその輝きを失わないことが証明されたのは比較的最近のことである。半導体が進歩し集積度が上がったため携帯電話も小さくなったが、これもシリコン、ガリウムや銅などの高純度化が可能になったことが寄与している。  金属を高純度化すると耐食性の向上のほか、電気抵抗が小さくなる、加工性が良くなるなど、普通の純度の金属には無い特性が出現する。しかしせっかく高純度化出来ても価格が高く市場が無いなどの理由で、最近は開発が停滞気味である。ところが海外には、適格な戦略のもと高純度金属事業を拡大している企業もあるので、国内の高純度金属の現状とともに紹介する。  未だ高純度化が進んでいない金属も多く、その真の特性が十分解明されていない金属も多い。従って新たな金属の高純度化やその特性評価を行うことによって新事実の発見や、新機能材の開発につながる可能性は大いにある。このレポートが金属業界に関係している人の高純度化に対する意欲を、少しでも刺激することが出来れば幸いである。