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トリウム発電と産業構造変化 
商品番号:No.173 |
メーカー名:M|型番:No.173
インターネット価格 \10,000
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レアアース資源問題の観点から、レアアース鉱物と一緒に産する厄介者のトリウムに関して、その取扱や利用法について関心が高まっている。一方で、原子力の分野でも2000年頃からトリウムの利用が見直されてきている。トリウムは軍事転用が難しく、発電に利用した際に放射性廃棄物の発生が少ないという利点を有する。 福島第1原子力発電所の事故以降、原子力発電自体が見直しの岐路に立たされているが、原子力発電を縮小あるいは廃止する場合でも使用済燃料や放射性廃棄物の処理が必要であり、それにはトリウム熔融塩炉が適しているという見方がある。つまり、原子力発電の推進・反対に関わらず、トリウム利用は必要となっていく可能性が大きい。 トリウム利用検討はアメリカの政界や産業界でも進んでいる。レアアース資源の開発と絡み、トリウムを用いた新しいビジネスモデルを構築している。日本は、当面トリウムを必要としなくても、アメリカがトリウムを前面に押し出して急に動き出した時に備えて、研究開発は進めておくことが肝要である。 本報告では、トリウム利用方法や検討の現状についての情報を提供するが、それにより幅広い分野の関係者に関心が広がることで、今後のトリウムの利用検討進行の後押しとなることを期待する。